
笑顔が絶えない「おおほり建設」でおじいちゃんになるまで働きたい

リゾート地として有名なサイパンから約12年前に日本に移住してきたシルバ スコッティさん。
郡山や仙台の建設会社で経験を積み、現在は家づくりを中心に、2025年開催の大阪万博で使用される一部施設の建設も手掛ける、株式会社おおほり建設で働いています。
「心の距離が近くて、まるで家族みたいなんです」
同僚との関係性をそのように話すスコッティさんに、建設業の魅力や、なぜ同僚と家族のような人間関係を築くことができているのかをお聞きしました。
事業の幅広さと社長の人柄に惹かれ「おおほり建設」へ

ー どのようなきっかけで日本にいらしたのでしょうか?
サイパンで出会い結婚した日本人の妻と日本に来た時に、おもてなし精神のある方が多いことや雰囲気が気に入ったため移住してきました。日本に来て12年になります。
ー サイパンに住んでいるときから建設業の仕事に就いていたんですか?
いいえ、建設業の仕事を始めたのは日本に来てからです。義理の父から建設会社を紹介されたことがきっかけでした。全く経験がなかったので少し不安もありましたが、楽しそうだし、何とかなるだろうと思い建設業界に飛び込みました。
ー おおほり建設に入社した経緯を教えてください。
おおほり建設のことは妻の友人が紹介してくれたんです。会社のホームページを見て、おおほり建設ではお客さんの要望をできる限り形にする「自由設計」のスタイルで、家やオフィスだけでなく、トレーラーハウスの設計やデザインなど幅広く手掛けていることを知りました。おおほり建設に入社することができれば、建設会社で培った技術を活かすこともできるし、より建設業の世界を知ることができるのでは。そう考え、面接を受けることにしました。
もう一つ、おおほり建設に惹かれた点は社長の人柄です。面接を受ける前に社長と電話でお話する機会があったのですが、電話越しにでもおおらかで優しい性格の人だと伝わってきました。実際にお会いしてからも、社長の印象は電話で受けたものと全く変わっていません。

ー 現在はどのような業務を担当していますか?
大工の仕事を幅広く経験してきた強みを活かして、壁を貼ったり塗装をしたりする内装工事や、地面と建物の継ぎ目となる基礎をつくる工事など、大工が担当するほとんどの仕事を担当させてもらってます。
「僕にとっておおほり建設で働く方々は家族のような存在です」

ー 建設業に10年以上携わっているスコッティさんにとって、どんな瞬間が仕事の「やりがい」になっていますか?
穴を掘って、骨組みとなる基礎をつくり、床や壁を貼っていく。そういった一連の流れにゼロから携わり、完成した建築物を見た瞬間は何ものにも代えがたい達成感を感じます。それが僕にとっての「やりがい」です。
あんなに高い東京スカイツリーだって地面に基礎をつくるところからスタートしていて、ゼロからスタートしたものが徐々に形になっていく様を間近で見れるのは、建設業に携わっている人の特権ですね。
ー スコッティさんの母国語は英語ですよね。同僚の方とのコミュニケーションはうまく取れていますか?
ある程度日本語は話せるので、コミュニケーションに関してはほとんど困っていません。しかし、まだ読むのが苦手なのでその点は苦戦していますが、困っていたらすぐにサポートしてくれたり、僕の日本語の能力を考慮して考える時間をくれたりするなど、思いやりのあるスタッフが多いのでストレスがたまることなく楽しく働けています。
これまで働いていたところでは「なんでそんなに仕事が遅いんだ」「こんなこともわからないのか」などと結構厳しいことを言われることもあったので、実はかなりストレスが溜まっていたんです。

ー そうだったんですね。ストレスが減ったことの他におおほり建設に入社したことで変わったことは何かありましたか?
以前は仕事場のピリピリとした空気や、厳しい言葉をかけられたストレスで家族に対してたまに強い口調で話してしまうこともありました。ですが、ストレスフリーな環境に身を置き始めたことで、仕事中も仕事が終わった後も、楽しく、おだやかに過ごせるようになりました。
当たり前だと感じる方もいるかもしれませんが、当社のスタッフは事務所から仕事場に行くときに「気をつけてね〜」などと優しく言葉をかけてくれます。それがすごく嬉しいんです。僕にとってスタッフのみなさんはまるで「家族」みたいな存在です。
目指すは「建築業だけにとらわれないユニークな会社」
ー おおほり建設が「あたたかい雰囲気」をつくることができているのはなぜだと思いますか?
一つはコミュニケーションが鍵になっていると思います。働くなかで感じた不満は小さいことでも積み重なればスタッフ同士の関係性に響いてきます。そういった状況を避けるために僕たちはお互いに感じたことを我慢せずストレートに伝えることを大切にしています。いいコミュニケーションがおおほり建設の「あたたかい雰囲気」をつくっているのは確かですね。
もう一つ大きな要因は威張った姿を全く見せず、いつも気さくに冗談を言って雰囲気を和ませてくれる社長の人柄だと思います。その場にいることで空気をぴしっと正すような社長さんもいますが、当社の社長はそういったタイプではなく空気をふわっとあたたかくしてくれるような存在です。

ー 話を聞いているとスコッティさんがおおほり建設で心から楽しく働かれているのが伝わってきます。
楽しく働けているのは社長や同僚の人柄に恵まれているのもありますが、会社として社員一人ひとりの気持ちを大切にしてくれているのを日々感じているからです。
ー どういった点から社員の気持ちを大切にしてくれていると感じますか?
「やってみたい!」というチャレンジ精神や、一人ひとりの才能を活かすためにスタッフの意見を柔軟に取り入れている点です。もし、経験はないけどインテリアデザインをやってみたいというスタッフがいれば、社長はどうすればそれをできるかを一緒に考え、チャンスを与えてくれます。

ー 社員一人ひとりを大切にしているからこそ、柔軟性のある社風が浸透しているのかもしれませんね。
以前、僕が趣味で描いている絵を社長に見せたらすごく気に入ってもらえて、「スコッティの絵の才能をインテリアデザインに活かせたら面白いよね」と言っていただいたんです。まだ仕事として絵を描いた経験はないですが、いつか自分のアートのスキルを活かして会社に貢献できたら嬉しいです。
ー 最後に、スコッティさんがおおほり建設のスタッフとして今後チャレンジしたいことを教えてください。
実は僕、サイパンでプロのミュージシャンとして活動していた経験があるんです。どんなアイディアも否定せず面白がってくれる当社の社長なら僕の音楽のスキルを事業に活かしてくれるかも、なんて想像をしています(笑)柔軟な姿勢で事業を展開していくことで、「建築業だけにとらわれないユニークな会社」というイメージが定着し、それがおおほり建設らしさにつながるといいなと思っています。
いつも笑顔が絶えず、こんなにワクワクしながら働けるのはおおほり建設が初めてです。おじいちゃんになるまでここで働くことができたら最高ですね。
〜取材を終えて〜
「おじいちゃんになるまでこの会社で働きたい」
ここまでまっすぐな言葉を耳にした場合、話し手が少しでも取り繕っていれば、心からの言葉でないとすぐに聞き手には伝わってしまいます。
ですが、スコッティさんのいきいきとした表情を目にし、言葉の節々に耳を傾けると嘘のない純度100%の想いであることが伝わってきました。
取材前に挨拶をした直後からまるで漫才師のような掛け合いで場を和ませてくれた大堀社長とスコッティさん。
そんなお二人の関係性を見ていると、おおほり建設の「あたたかい雰囲気」は社長の人柄だけでなく、スコッティさんの存在も大きく影響しているのではないかと感じてきました。
文・写真:永井章太
会社名:株式会社 おおほり建設
ホームページ:https://www.ohori.biz/
住所:〒963-8023 福島県郡山市緑町27-4
TEL:024-953-7033